調べた単語がそのまま単語帳になるiPhoneアプリRead-y (リーディー)をリリースしました
今年の1月にRead-y (リーディー)という英単語アプリをリリースしました。 巷には多くの英単語アプリが存在するのは分かっていたのですが、それぞれ使いにくい点があって、それらの改善を待つ事2年。状況は変わらなかったので、自分で作る事にしました。 自分で作って、使って、改善することさらに1年。そしてとうとう今年の1月にリリースいたしましたのでご紹介します。
一般的な英単語アプリとRead-y (リーディー)の3つの違い
1. 単語リストの作り方
既存の英単語アプリは、大きく分けて以下の2種類があります。
- 単語がすでに用意されているもの
- 自分で単語リストを登録するもの
様々なアプリを試してみましたが、どちらもどこか使いにくいと感じました。
単語がすでに用意されているアプリの場合は、高校レベル以上になると単語から入る方法では馴染みがなさすぎて、「これを覚えましょう。」と言われてもなかなか覚えられないと感じるものが増えてきます。
自分で単語リストを作るアプリの場合は、単語の原形とその意味(さらに必要ならば品詞や例文まで)のリストを自分で作成する必要があり、単語リストを作るだけでかなりの時間がかかります。時にはPCとiPhoneを行ったり来たりしなければなりません。TOEICで900点以上、英検1級を目指す場合、語彙数は10,000〜12,000が目安となっており、大学入試が4,000レベルとの事なので、その差6,000-8,000。これを自分で作るのは無理だ!したくない!単語リスト作成より暗記に時間を割きたいと思いました。
そこで、読んでいる文章から、調べた単語を単語リストに自動的に追加し、単語帳になるという方法をとりました。 こうする事で自分専用の単語リストが作成できます。
これは、CNNのスノーデン氏の記事。単語を選択し、出てきたメニューから"Read-y"を選んでください。 ちなみに立ち上がるのはiOSの辞書です。同時に自動的に単語リストに登録されます。
さらに、その単語が属する1文を例文として登録します。
これによって例文が分かりにくい。例文が単語を覚える助けにならない。という悩みも解消できました。さらに自分でも予想外だったのは、読んだ文章自体の内容が頭にあるので、単語を想起しやすくなり、かなり覚える効率が良くなりました。自分の感覚のみで申し訳ないですが。
2. 学習スピード〜操作感
一般的なアプリでもう1つ気に入らなかったのは、アプリの演出を待つ時間が長いということでした。 単語が枠外からするっと出てきたり、効果音を待ったり、発音再生を待ったり、4択が出てくるのを待ったり、結果を待ったり。 5単語しか1セッションで学習できないけれど、1セッションもやればもう十分に苦痛な状況でした。 自分にとってはその単語を分かっているかどうかが重要で、分かっているものは0.5秒もあれば十分でした。 先ほど書いたように10,000〜12,000単語が目安となっており、既存の冗長なアプリでは、達成できないという直感がありました。
Read-y (リーディー) では、単語帳画面にて
覚えている単語と思ったら上にスワイプ、そうではなかったら下にスワイプするだけです。
ちなみに画面下の数字単語数を指し、右にいくほど濃くなる青色は暗記レベルを指しています。右へ行けば行くほど記憶しているということです。現在は、暗記レベルが1の単語が16単語ある事を示しています。
3. 学習効率〜エビングハウスの忘却曲線
暗記界隈のトレンドをまとめますと、暗記には反復が不可欠で、反復のタイミングを除々に開けていくのが最も無駄が無いというものです。つまり、最初の学習日があって、次の復習は1日後、その次の復習は3日後、またその次は1週間後。と復習の間隔を徐々にあけて学習していくというものです。
何年も前から紹介されていた暗記メソッドですが、当時はまだiPhoneがなくPCだけでした。毎日PCに向かって一定時間単語を覚えるというのが現実的に思えませんでした。iPhone出現以来、iPhoneでこの暗記メソッドを取り入れたら最高にいいんじゃないかと思っており、もちろんRead-yに組み込んでいます。
是非Read-y (リーディー)を使ってみてください。